かつて人気があった野球マンガ「ドカベン」で登場した左右投げの投手のシーンをふと思い出し，ネットサーフィンで左右兼用のグラブを検索してみたところ・・・ありました！　茨城県石岡市にあるスポーツ用品店の特注品ですが，一見したところ，マンガで見たグラブの形状そのものです。ちなみにマンガのシーンでは，投球するまで左右どちらから投げるかわからないという，変則投法でした。

いや・・・マンガだけでなく，実際に左右両手投げの投手は存在しました。元南海・阪神の近田投手。日本では両手投げの機会はなかったものの（ふだんは左投げ），アメリカの１Ａでは右手でも投げたそうです。

さて，スポーツ用品店サイトの「オーダーグラブ研究所」というページで発見した，この商品。説明によれば・・・

「ツートンカラーが入荷。小指側に２本いれて左右対照に外野のように使用するか良く使うほうに強く型をつけての使用がおすすめスイッチピッチャーが普通使用しますがファーストで使用すれば裏技もあり？かな？」

とのこと。そういえば，幼少時に同じような構造の左右兼用グラブを・・・メーカーは忘れてしまいましたが（メジャーな会社ではなかったような気がする），軟式用で見たことがありますね。こういった左右兼用のグラブ，そうそう左右両手投げの人はいないと思いますので，むしろ，学校教育や各種施設の備品として，少数派といわれる左利きが多数いた場合には大いに重宝するかと思います。普及品でいいと思うので，本格的な商品化を期待したいものです。

※追記：
投手使用が通常で写真のように２色使用したグラブはルール上，公式な試合ではご使用できないそうです。さらに未確認情報ですが，野球ルール上では1人のバッターに対しては最初の一球目を投げた側で投げ続けなければならないそうです。