「編み物」と「左利き」。これほど相性の悪い組み合わせはあるのか，と言ってもいいぐらい，編み物は左利き受難のフィールドであることは，今にはじまった話ではありません。じつは先日，拙サイトの掲示板に，編み物の講師資格をとろうと学校へ通っている左利きの方から，「先生に、かぎ針だけでも右に直したほうが言いと言われてしまいました」との書き込みが。

　その先生いわく「糸のヨリの関係で、左手で編んだものは汚くて商品にならない」。「左利きでも編み物をしたいと思う人がいたら教えてあげられるようになりたいと思う」との熱い気持ちをお持ちだけに・・・この一言は相当ショックだったと拝察します。

　ちなみに・・・編み物関係の本はたくさんありますが・・・とある出版社に左利きの人への対処を訊ねてみても・・・

「コピー機の反転機能を使ってもらえば，左利き用の教本になりますから」

とのこと。でも・・・そうむやみに出版物をコピーしてばかりもいられませんからね（苦笑）。

　そんな矢先，アメリカ在住で，時折，地球の裏側から，日本ではお目にかかれない有益な情報を掲示板に書き込んでくださる，ひゃっぽ＠イリノイさんが，おそらくこうした書き込みに強い興味を示してくださったのでしょう。アメリカのお店の人から，いろんなお話を伺ってくださり，それを掲示板に書き込んでくださったのです。お店の人いわく・・・

「クロシェットを左で編んだか右で編んだかなんて編み目が揃っていれば誰も編み目が逆かどうかなんて気にしないわよ、（気にするほうがどうかしてるというニュアンス）自分が気に入ったかどうかのほうがずっと重要。売り物にならないというのは絶対にありえないわ！」

とのこと。ちなみに，そのアメリカのお店では，左右両手に対応したクロシェット編みの初心者向けテキストも置いているそうです。さらに，「編んでて困ったことがあったらここの動画を見るといいわよ」と，棒針編みのHP（KnittingHelp.com）を教えてくださったそうです！

http://www.knittinghelp.com/knitting/
basic_techniques/knit.php 　

　さっそく，サイト管理人もチェックしました。左利き用向けの実例写真あり，動画あり・・・見るだけでも感動的です。左利きならではの「鏡を当てて反転させて見る方法」まで紹介されています。

　ちなみに・・・英語のサイトについては・・・「エキサイト」のweb翻訳を使うと，ある程度は意味がわかります。

http://www.excite.co.jp/world/english/web/

上記のURLを入力してみてください。でも，こういう自動翻訳の悲しい性。パーフェクトに翻訳してはくれませんけど，だいたいは雰囲気がつかめると思います。

　何はともあれ，動画でチェックできるというのは，左利きで編み物を始めたい人にとっては朗報です。とても有益な情報をくださった，ひゃっぽ＠イリノイさんに深謝いたします。